太陽光発電システムは様々な機器の集まりですが、その名称は聞きなれないものばかりです。知っておくと便利な名称を、解かり易く説明いたします。
太陽電池モジュールを構成する10~15センチ四方の薄い板状のもので、シリコン等が利用されています。 青色をしたものや黒いものがあり、この部分が実際に発電します。これを数10枚直列に接続、固定して太陽電池モジュールが作られます。 「太陽電池セル」が「太陽電池モジュール」を構成し、「太陽電池モジュール」が「太陽電池アレイ」を構成します。
太陽光発電システムの基本単位で、発電能力を決定する最も重要な機器です。[主なメーカーの製品をご紹介します。]各社太陽光システムの特徴にリンク。
私たちが目にする住宅用太陽光発電システムは一般に、数10枚のパネル状の製品から構成されますが、その1枚1枚を指します。
上記太陽電池セルを接続、固定し、屋外で使用できるよう樹脂や強化ガラスなどで保護し、パネル化しています。現在では畳1枚ほどの大きさの製品も珍しくありません。
太陽電池モジュールを屋根などに取り付けるための角材。一般的には鋼やアルミ合金であることが多いです。施工方法によっては不要になることもあります。
架台に取り付け、結線した太陽電池モジュールの集まりで、屋根や地上に設置した太陽電池全体をいいます。
数十枚の太陽電池モジュールによって作られた直流電力は、通常、複数の回路に分けて屋内に引き込まれますが、これを1つにまとめるための箱です。 太陽電池の、保守点検のためのに使用する開閉機や避雷素子、太陽電池への電気の逆流を防止する逆流防止ダイオードも内蔵しています。
太陽電池が発生する直流電力を交流電力に変換するための装置(インバータ)で、発電能力に影響を与える機器です。略してパワコンとも言います。
例えば、仮にS社の太陽電池のモジュール変換効率がM社より1%優れている場合、太陽電池モジュールだけでみるとS社の方が優れています。
しかし、仮にS社のパワコンはM社のパワコンより変換効率が2%劣っていたとした場合、実際に家庭で使える電力は太陽電池モジュールとパワコンの両方の性能を加味する必要があります。
売電時に電力会社の配電線に悪影響を及ぼさないようにする連係保護装置を内蔵し、停電時に一定の範囲で家庭内に電力を供給する自立運転機能を備えているものもあります。
漏電遮断器(漏電ブレーカー)や配線用遮断器(安全ブレーカー)を1つにまとめた箱のこと。 電流制限器(アンペアブレーカー)を取付けられるように設置スペースを設けてある製品と設けてない製品が販売されています。パワーコンディショナーからの交流電力を家庭内または電力会社に送ります が、太陽光発電システムには専用のブレーカーが必要です。
電力会社への売電量を測定するための電力量計。電力会社によってメータを購入する時の価格が異なります。
電力会社からの買電量を測定するための電力量計。従来の電力力計を電力会社側で逆転防止つきのものに交換します。
発電電力、発電電力量、日射量等を室内でチェックできる。環境への貢献度をCO2換算して表示するものもあります。
太陽光発電システムを、電力会社の送電網に繋げ、余った電力は電力会社に買い上げてもらい(売電)、 不足する電力を電力会社から購入する(買電)形態のことを言います。一般住宅はほとんどがこの形態です。
また、売電電力を送電網に送ることを逆潮流と呼び補助金を受ける際の要件にもなっています。